二人の娘が小学校に入学し、結婚してから住んでいた賃貸マンションでは「二人分の勉強机」がどうしてもおけなくなりました。そこで仕方なく引っ越しを考えました。
ちょうどその頃、マンションの道一本隔てた前の空き地に家が建ち分譲を始めたので、そこへ引っ越しできないものかと相談に行きました。
残念ながらお気に入りの物件はもう売れてしまっていましたが、その隣にこれから建てる予定があるという事だったので、そこを先に予約して購入してしまいました。
歩いても5分と掛からないような場所への引っ越しなので、
「引っ越し料金をできるだけ安くあげよう」と
「運べるものは休みの日にどんどん運んで行ってしまう」という事にしました。
とはいえ妻も私も小学校の教師をしていて、家にあるのはたくさんの専門書と本棚、私の趣味の本と山のような子供のおもちゃ・・・。
家具だけはとにかく業者に頼むとして、本や小物類はとにかくせっせと新しい家とマンションを往復して運ぶことにしました。
しかし、本というのは意外に重たいもの。
段ボールに詰めたりひもで縛ってキャリーにのせ、引っ張って行っても何往復化すると腰は痛くなるし、汗びっしょりになるし・・・。
こんな時こそ「免許取っとけばよかった」と痛切に感じました。
それでも暇に任せて少しずつ運べるものを運んできたおかげで、引っ越し料金は思ったほど高くはならず、
何とか節約して新築の家の購入金の方に少しでも回すことができました。
夏の暑い中、何度も往復しながら
「もうこれでここから動かんぞ。もう引っ越しはしたくない。
今度するときは全部引っ越し業者に任せられるよう、遠くへ引っ越ししよう」
とつくづくと思いました。